第13話 相続税の納め方

相続税は、申告期限までに現金で一括納付するのが原則です。ところが、土地や建物などの不動産だけをもらった場合のように、納税するための現金が手許にない場合があります。そこで、一定の要件のもとに、相続税を分割で納める方法があります。これを「延納」といいます。

 一定の要件とは、

①金銭で納めることが困難であり

②納税額が10万円超

③担保を提供すること

④申告期限までに延納申請書を提出すること  です。

 延納できる期間は、相続でもらった財産のうちに不動産等の占める割合が50%未満の場合で5年以内、50%超の場合にはその割合に応じて10年や最高20年まで延納を認めてもらえます。しかし、延納すると利子税という付帯税が生じます。その割合は年3.6~6%と、不動産等の割合に応じて定められています。

 

さらに、延納でも納税が困難な場合には、もうひとつの特例として、「物納」という制度があります。これは読んで字のごとく、現金ではなく物で納めるというものです。これも申告期限までに、物納申請書を提出して税務署長の許可を受ける必要があります。

物納財産は国が管理又は処分するのに適したものでなければなりません。よって、物納できる財産は限られており、また優先順位も決められています。

第1順位 国債・地方債・不動産・船舶

第2順位 社債・株式・証券投資信託又は貸付信託の受益証券

第3順位 動産

 

相続対策というと、相続税を少なくするための節税や、相続争いにならないための遺言書の作成などが頭に浮かびますが、納税資金を確保しておくなど相続税の納め方まで検討しておくことも重要な相続対策のひとつです。

そのためには、亡くなったときにどれぐらいの相続税が発生するのかを把握しておかなければなりませんし、また、それを定期的に見直すことも大切です。

 相続税の試算や相続に関するご相談は、是非横溝会計事務所まで。