第8話 相続財産からマイナスできるもの

原則として相続によってもらった財産のすべてに、相続税がかかります。しかし、相続によってもらった財産にはプラスの財産だけでなくマイナスの財産も含まれます。そのマイナスの財産についても相続人が引き継ぐことになりますので、相続財産から差引くことになります。

相続財産からマイナスされるものは、

  • 亡くなった人の債務で、
  • 亡くなったとき存在していて、
  • 支払うことが確実なもの

であれば、どのようなものでもかまいません。

たとえば、次のようなものです。

  • 銀行や会社などからの借入金
  • 水道光熱費などの生活費の未払金
  • 入院費などの医療費の未払金
  • 個人事業をしている場合の事業上の未払金
  • 土地や建物にかかる固定資産税の未払金
  • 所得税・市民税などの未納分

ただし、お墓や仏壇などは前回お話したとおり非課税財産ですので、これらを購入した代金が未払いとなっていたとしても、相続財産からマイナスすることはできませんのでご注意ください!

さらに、葬式費用は亡くなった人の債務ではありませんが、人が亡くなると通常葬式が行われることから相続財産からマイナスすることができることになっています。ただし、マイナスできるものとできないものがあります。

次のようなものはマイナスできる葬式費用です。

  • 葬式(仮葬式・本葬式)にかかった費用
  • 火葬、納骨、遺骨の回送などにかかった費用
  • その他通常葬式にともなう費用
  • 死体の捜索または運搬にかかった費用
  • お寺へのお布施や戒名料

これに対して、マイナスできない葬式費用は次のようなものです。

  • 香典返し費用
  • 墓碑、墓石の買入費や墓地の借入料
  • 初七日、四十九日などの法会にかかった費用
  • 死体解剖にかかった費用