第7話 相続税がかからない財産

原則として相続によってもらった財産のすべてに、相続税がかかります。しかし、その財産の性質、国民感情、社会政策的な見地から相続税をかけるのが適当ではない財産があります。そこで、このような財産は非課税財産として相続税をかけないこととしています。

その主なものは、次のとおりです。

お墓、仏壇、位牌、神具など

祖先崇拝の慣習をふまえて国民感情の面からお墓などには相続税がかかりません。

ただし、骨董品として仏像などを持っていた場合には、相続税の課税の対象となりますのでご注意を。

生命保険金・死亡退職金のうち一定金額

一定の生命保険金や死亡退職金については、相続財産とみなされて相続税がかかることは既にお話しました。

しかしこれらのすべてに相続税がかかるというのは、その支給目的からいっても適当ではありません。そこでそれぞれ次の算式によって計算した金額までについては、相続税がかからないことになっています。

「500万円×法定相続人の人数=非課税金額」

国などに寄付した財産

相続によってもらった財産を国や地方公共団体、特定の公益法人などに寄付した場合には、その寄付した財産については、相続税がかかりません。

ただし、この特例を受けるためには、相続税の申告期限まで(被相続人が亡くなった日から10ヶ月以内)に寄付すること、相続によってもらった財産そのものを寄付すること(もらった財産を売って、その代金を寄付した場合は相続税がかかります。)などいろいろな要件があるので注意が必要です。

申告期限前に災害により被害を受けた相続財産

相続によってもらった財産について、相続税の申告期限前に災害により被害を受けた場合には、その被害を受けた部分を差し引いて財産の価額を計算することができます。