第1話 相続って何?

現代の相続は人の死亡だけが開始原因ですが、昭和22年5月2日以前は死亡のほか隠居によっても相続は開始しました。水戸黄門様が優雅に漫遊できたのも、この為です。

では、相続とは何を受け継ぐのでしょうか?

今の民法896条には「相続人は相続開始から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。」とあります。

ここで・・・財産に属した・・・一身に専属・・・とは、財産相続であり、扶養義務・親権・身元保証などの一身専属的なものは承継しません。またお墓・仏壇・位牌などは、慣習により祭祀を主催すべき者が継承します。(民法897条)

一切の権利義務とは、現金預金・不動産・株などのプラス財産だけでなく、借入金・未払金・未払税金などの債務も承継します。

承継するとは、何ら手続きすることなく自動的に引き継ぎます。これがいい、あれはいやだと選べません。全て引き継ぎます。

相続とは、この様なものなので、日本人である限り避けることはできません。相続税が出るか、出ないかとは全く別物です。このため期限や締め切りもありません。(相続税が出る場合には相続開始より10ヶ月)

これからも相続に纏わる民法上のお話、相続税法上のお話その他知っていると為になるお話を順次していきたいと思います。お楽しみに。